2020年コロナウィルスが猛威を襲いその影響が、こんなに世界を変えるとはだれも想像していなかった事実です。
私が講師として対策にかかわる情報処理技術者試験も、中止や延期を余儀なくされました。
試験まであと何日とカウントダウンをしながら進めてきた受験生にとって、受験の中止や延期はモチベーションが一気に下がるできごとです。
先日も全2回で予定されていた企業のオンサイト研修で、1回目(9月)は試験が2~3月後に実施される予定で実施されましたが、2回目の研修(10月末)前に試験の半年後の延期が決定しました。
これまで25年余り試験対策研修に携わってきた中で初めての経験です。(東日本大震災の時でも3か月の延期でした。)
これでは受講者のモチベーションがおちてしまうのは避けられません。
しかし研修を実施する以上、受講者にとってこの時間を無駄にしてほしくない。
見方を変えれば、今からじっくり対策するために、どこから着手し、どのように学習していくかを紹介いたしました。
今回は4種別の試験区分の方の対応でしたので、ほとんどの時間を個別対応切り替えました。
・それぞれみなさんの苦手なところへのアプローチ
・勉強がなかなかできないという方への勉強環境や勉強法の伝授
・企業様近くの勉強に適する場所の紹介
それぞれの方のスキル、学習の到達度スキル、そして試験に向かう気持ちにあわせた対応をさせていただきました。
試験対策は実施時期(試験までの期間)や受講者の経験値(初チャレンジかどうか)やスキルなどによっても違ってきます。
しかしなんといっても、通常業務を抱えながらも試験に臨もうというみなさんの姿勢には頭がさがります。
私ができる応援は、できる限りしたいという思いで講座の時間を過ごしました。
どんな状況でも受講者に寄り添っていく、これが私の講師としての姿勢です。